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Friday, 4 November 2022

【杜甫】絶句漫興九首 其八

 

絶句漫興九首 其八

盛唐・杜甫

 

舎西柔桑 葉可拈

舎西(しゃせい)柔桑(じゅうそう) ()()むべく

江畔細麦 復繊繊

江畔(こうはん)細麦(さいばく) ()繊繊(せんせん)たり

人生幾何 春已夏

人生(じんせい)幾何(いくばく)ぞ (はる)(すで)(なつ)なり

不放香醪 如蜜甜

()かず香醪(こうろう) (みつ)(ごと)(あま)きを

 

拈(つまみとる)

繊繊(ほっそりしているさま)

放(置く、手放す)

香醪(香りの良いにごり酒)

 

風景を見ての即興 九首 その八

家の西にある柔らかな桑の葉も摘むことができるようになり、

川辺の麦の穂もしなやかに伸びている。

わたしの人生もあとどれほどあるのだろうか、季節はすでに春から夏に移っている。

密のように甘いにごり酒を手放すことはできない。

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