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Tuesday, 8 November 2022

【楊万里】舟泊呉江 三首其二

 

南宋・楊万里

舟泊呉江 三首其二

(ふね)にて呉江(ごこう)()まる 三首 其の二

 

江湖便是老生涯 佳処何妨且泊家

自汲松江橋下水 垂虹亭上試新茶

 

江湖便是 老生涯

江湖(こうこ) 便(すなわ)(これ)れ (ろう)生涯(しょうがい)

佳処何妨 且泊家

佳処(かしょ) (なん)(さまた)げん (しばら)(いえ)(はく)するに

自汲 松江橋下水

(みずか)松江橋(しょうこうきょう)()(みず)()

垂虹亭上 試新茶

垂虹亭(すいこうてい)(じょう) 新茶(しんちゃ)(こころ)

 

舟泊(舟に宿泊する)

呉江(川の名。蘇州の南、太湖の東岸に位置する)

江湖(川と湖。転じて中央に対して地方、民間を意味する)

便是(つまり~である)

老生涯(一生)

且泊家(ひとまず陸上に宿泊する)

松江橋(呉淞江に架かる橋)

垂虹亭(北宋の頃、松江橋上に亭を移築した)

試新茶(新茶を入れる。蘇州は茶の産地)

 

【訓読】舟にて呉江に泊まる 三首 其の二

江湖 便ち是れ 老生涯

佳処 何ぞ妨げん 且く家に泊するに

自ら松江橋下の水を汲み

垂虹亭上 新茶を試む

 

【和訳】舟に乗って呉江に宿泊する 三首その二

江湖にうかぶことが、わが生涯、

良い所があれば、陸に上がって宿泊する。

呉江にかかる橋のもとの水を汲み、

垂虹亭で、新茶を淹れて飲むのも旅の楽しみ

 

NHKカルチャーラジオ

漢詩をよむ 2022. 4-9

 

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