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菜根譚
前集 006-010
6
前集 006-010
6
疾風怒雨、禽鳥戚戚。
霽日光風、草木欣欣。
霽日光風、草木欣欣。
可見天地不可一日無和気、
人心不可一日無喜神。
人心不可一日無喜神。
疾風怒雨には、禽鳥も戚々たり。
霽日光風には、草木も欣々たり。
見るべし、天地に一日も和気無かるべからず、人心に一日も喜神無かるべからざることを。
疾風怒雨には、禽鳥も戚々たり。
霽日光風には、草木も欣々たり。
見るべし、天地には一日も和気無かるべからず、人心には一日も喜神無かるべからざることを。
7
醲肥辛甘非真味、真味只是淡。
神奇卓異非至人、至人只是常。
醲肥辛甘は真味に非ず、真味は只是れ淡なり。
神奇卓異は至人に非ず、至人は只是れ常なり。
醲肥辛甘は真味に非ず、真味は只是れ淡なり。
神奇卓異は至人に非ず、至人は只是れ常なり。
8
天地寂然不動、而気機無息少停。
日月昼夜奔馳、而貞明万古不易。
故君子、閒時要有喫緊的心思、忙処要有悠閒的趣味。
天地は寂然として動かざれども、気機は息むことなく、停まること少し。
日月は昼夜に奔馳すれども、貞明は万古に易らず。
故に君子は、閒時に喫緊の心思あるを要し、忙処に悠閒の趣味あるを要す。
天地は寂然として動かざれども、気機は息むことなく、停まること少し。
日月は昼夜に奔馳すれども、貞明は万古に易らず。
故に君子は、閒時には喫緊の心思あるを要し、忙処には悠閒の趣味あるを要す。
9
夜深人静、独坐観心、始覚妄窮而真独露。
毎於此中、得大機趣。
既覚真現而妄難逃、又於此中、得大慚忸。
夜深く人静まるとき、独り坐して心を観ぜば、始めて妄窮まりて、真独り露なるを覚る。
毎に此の中に於て、大機趣を得。
既に、真現れて妄の逃れ難きを覚らば、又此の中に於て、大慚忸を得。
10
恩裡由来生害。故快意時、須早回頭。
敗後或反成功。故払心処、莫便放手。
恩裡には由来害を生ず。
故に快意の時は、須らく早く頭を回すべし。
敗後には、或いは反りて功を成す。
故に払心の処は、便くは手を放つこと莫れ。
恩裡には由来害を生ず。
故に快意の時は、須らく早く頭を回すべし。
敗後には、或いは反りて功を成す。
故に払心の処は、便くは手を放つこと莫れ。
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